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衆院文科委員会の最後に発言を求められた真紀子氏は、「3大学の扱いについては、
本委員会での審議や諸般の事情も鑑み、“現行の制度”にのっとり適切に対応する」とこれ
までの判断を一転させた。午前中から約5時間半にわたり、大学認可に新基準をつくるとし、
「3大学も新基準で判断したい」と繰り返し聞かされてきた委員は疲労の色を隠せなかった。
その後、記者団に囲まれた真紀子氏は翻意の理由について、「圧力に屈したわけではない」
「迷惑も掛けたが、役所主導を変えるのは大変なエネルギーがいる」と釈明した。
午前の審議では、2日の判断について「不認可の処分はしていない。世間は誤解している」
などと発言。文書通知はしておらず不認可処分は出ていない、との文科省側の説明に沿う形に終始した。
野党議員から「3大学は理由もなくひっくり返されたと思っている」などと厳しく追及されると、
上着を脱いで「全面対決」の姿勢を貫いたが、午後になるとうんざりした表情で宙を見上げる一幕も。
不認可撤回を求める札幌保健医療大(札幌市)、岡崎女子大(愛知県岡崎市)など3大学の関係
者約20人が傍聴。真紀子氏の答弁に「そんな言い方あるか!」と声を荒らげる場面もあった。
文科省は近く大学側に正式に通知する。当初の大学設置・学校法人審議会の答申通りの決定に戻り、
大学側や学生らが翻弄(ほんろう)され続けて騒動は幕引きへ。野党は大学関係者や行政に混乱を招いた
として、文科相の資質を問題視。自民党の石破茂幹事長は「行政の長として全く自覚がない。(首相は)
罷免すべきだ」と批判し、参院での問責決議案の提出も視野に、野田佳彦首相の任命責任も追及する構えだ。
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