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>>799 続き
■G2論を明確に排除したヒラリー・クリントン
ヒラリー・クリントン国務長官は今回の胡錦濤主席の訪米に先立つ1月14日、国務省で
「21世紀の米中関係の広範なビジョン」と題して演説し、G2論を明快に排除したのである。
この演説はオバマ政権発足以来続いてきたG2論議に、一応の終止符を打つ形ともなった。
「今日の米中関係は、他のいかなる2国間の関係とも同じように重要である。だが、G2というようなものは存在しない。
米中両国は、いずれもそうした概念を排除する。米国と共に地域的かつグローバルな出来事を形成していく
中国以外の同盟諸国や途上諸国が存在するのだ。(中略)
米国は、日本、韓国、タイ、オーストラリア、フィリピンといった同盟諸国との絆を刷新し、強化した」
この発言は、G2をはっきりと否定しオバマ政権としてのG2論の排除宣言だった。
その背景には、米国が中国へ協調の手をいくら差し伸べても、中国側が応じず、かえって反抗的で
ネガティブな対応を見せるようになったという現実があった。
中国は東アジア全域で、米軍の抑止力に挑戦するかのように軍拡を続けている。
北朝鮮の核兵器開発に対する非難・制裁にしても、米国の協力要請には応じていない。
米国が防衛誓約を保つ日本の尖閣諸島の海域に対しても、強引で不当な侵入をする。
南シナ海でも国際合意を無視して自国の主権を主張する。