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女子会、韓国に集う
「円高・ウォン安」が女性の消費を変えた。
10月中旬。埼玉県に住む33歳のある女性は友人と3人で韓国・ソウルを訪れた。
ホテル代と往復の航空券に燃油代の上乗せを含め3泊4日で3万6000円。
「ほかの海外旅行では買い物には全く興味ない」のに、ソウルでは同じ成分でも
日本より3~4割は安い化粧品を思わず買い込んだ。
日本女性を魅了するのは韓流スターだけではない。伊勢丹新宿本店や阪急うめだ本店などにカウンターを持つ
「アモーレパシフィック」は化粧品の韓国最大手。日本でも高級スキンケアとして知られる。
ウォン安で経済力を高め、洗練された韓国企業は「美」の世界でも日本企業のライバルとなっている。
ファイナンシャルプランナーの古鉄恵美子さんも韓国好きの一人。「ソウルは友人と『現地集合』できる街」。
現地ではおしゃれなスニーカーが1足1000円台だ。
「今年の女子会は韓国へ!」。格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパンは10月、
女性向け情報誌にこんな広告を出した。同社は10月28日に初の日本発着の国際線として、
成田―仁川便を就航。片道の最安値は6340円だ。
日韓の金利差とウォン安を生かして韓国でウォン預金をする日本人観光客も多い。
ソウルの新韓銀行の外国人向け窓口では「特にウォン安局面で口座開設が増える」。
旅行者でもパスポートを提示すれば口座を開ける。
11月初旬、この店舗に100万円を持ちこんでウォンで定期預金したら、1年後に受け取れる税引き後の金利は
約39万ウォン(約2万7000円)。これで旅行代金を浮かせそうだ。ウォン安による為替変動リスクはあるが、
ウォンのまま韓国で使う分には関係ない。
一方、韓国から日本への観光客は日韓関係の悪化で急減したが、足元のウォン相場は反転上昇しつつある。
日本政府観光局・海外マーケティング部アジアグループの黒田英朗マネージャーは
「数値はまだ明確ではないが、韓国から日本への観光客数の回復の兆候が見えてきている」と語る。
為替には、ヒトの動きを変える力がある。
URLリンク(www.nikkei.com)