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【AFP=時事】パキスタンで、少年を眺めたとの理由で10代の娘に酸を浴びせて死なせた両親が逮捕された。母親は逮捕後、
英国放送協会(BBC)の取材で、娘がそういう死に方をしたのは運命だったと語っている。
事件はパキスタン側カシミール(Kashmir)地方で10月29日、15歳の娘が通りがかった少年を眺めたことを両親がとがめ、
娘に酸を浴びせたもの。娘は重度のやけどにより2日後に病院で死亡し、両親は殺人の容疑で逮捕された。
警察の留置場からBBCの取材に応じた父親は、自分の娘には以前から、若い男たちを見てはいけないと警告していたと述べた。
また自らも酸で腕にやけどを負った母親は、「娘は『わざと見たんじゃないの、もうしませんから』と許しを求めた。でも、
その時には私はもう酸を投げていた。娘はこういう風に死ぬ運命だったのです」と語った。
両親はその後も2日間、娘を病院に連れて行かなかった。娘が搬送された病院の医師によれば、
娘は全身の約70%にも及ぶやけどを負っており、到着したときにはすでに危篤状態だったという。
イスラム教国としては極めて保守的なパキスタンでは、いわゆる「名誉殺人」は珍しくない。人権活動家らによれば、
昨年1年間で900人を超える女性が「家族に恥をもたらした」などの理由で殺されている。【翻訳編集】 AFPBB News
ソース AFP
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