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小児に有機食品を与えることが、長期的にみて健康的であることを裏付けるエビデンス(科学的証拠)は
ほとんどないことが、米国小児科学会(AAP)の報告で明らかにされた。ただし、有機製品は
農薬の値が低いため、小児の脳の発達にはよいと考えられるという。報告の共著者の1人である
米フロリダ大学(ゲーンズビル)教授のJanet Silverstein氏は、「特に重要なことは、有機食品を
買いたいが高価だからといって、果物や野菜などの健康的な食品を減らすべきではないということである」と述べている。
今回の報告は、米ニューオーリーンズで開催されたAAP全国会議で発表されたほか、
「Pediatrics」オンライン版に10月22日掲載された(印刷版は11月号に掲載)。今年(2012年)9月に
発表され、議論を呼んだ米スタンフォード大学の研究に続き、今回のAAPの報告も、有機食品に
含まれる栄養素が従来の食品と同じであるとの事実をはじめ、多くの点で同じ内容を
繰り返すものとなっているが、いずれの研究でも確かな結論を得るのは難しいとしている。
米国では有機食品の消費量がこの15年で急増し、売上は1996年の35億ドル(約2,815億円)から
2010年には286億ドル(約2兆3,000億円)に伸びているが、有機食品には従来の食品の2倍の
コストがかかる。有機製品と定義するためには、合成殺虫剤、化学肥料、放射線照射、化学的食品添加物のほか、
抗生物質や成長ホルモンの通常使用なしで育てる必要がある。有機家畜は自由に移動して
外に出られる環境で、農薬や動物由来成分を含まない飼料で育てられる。
「農業技術が向上すれば費用の問題はなくなる可能性もあるが、現時点では問題がある。
また、一部の人は栄養面からでなく、環境への配慮から有機製品を選んでいることがわかっている」と、
Silverstein氏は述べている。
AAPはこのほか、「自然」だから健康的というわけではなく、低温殺菌していない
「生」の牛乳にはサルモネラ菌や大腸菌などの極めて有害な細菌が含まれている
可能性があり、いかなる場合も小児に飲ませるべきではないと指摘している。
イカソース
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