12/11/05 18:16:08.28 0
・男も35歳ともなると、仕事でもある程度責任のある立場になり、結婚や子供の誕生といった人生の次のステップを
歩み……と、言いたいところだが、中には次のステップへと踏み出せずに迷走し始める男性も少なくない。
社会学者の阿部真大氏に話を聞いた。
「迷走を始めるのは、カネと時間に余裕のある独身男性や、DINKSに多いですよね。30代後半になると男性の婚姻件数は
激減しますし、配偶者が同世代であれば出産も年々難しくなっていく。『一生結婚できないかも』『子供を持つことはない』という
不安や諦めを打ち消すために、青春を振り返ったり、人生論を語ったりして自己肯定へと?げているのでは?」
◆田中 靖さん(仮名・36歳・独身)
現在PR会社に勤める田中靖さん。スーツをパリッと着こなす清潔感溢れる外見に似合わず、田中さんはここ数年アニメにハマっている。
「周囲の友人たちはみんな結婚してしまい、子供がいる友達は子育てに夢中。僕は彼女もいないし、とにかく暇で……。
それまでアニメは全然興味がなくて、観たことがあるのも『エヴァンゲリオン』ぐらい。でも、深夜に何げなく『涼宮ハルヒの憂鬱』を
観てたら、実はアニメって深いんだって痛感して。それからは暇さえあれば深夜アニメを観ては、分析しています」
例えば、最近話題になった『魔法少女まどか☆マギカ』。少女が自分の願いと引き換えに魔法少女になり、人類の敵と
戦うというストーリーだが、これに対して田中さんは「自己犠牲の物語」を見いだしたという。
「自分もいろんな仕事をしてきて、『会社のためには体を張らなきゃ』と思うことも多いから、つい観ると感情移入
しちゃうんですよ。ほかにも死んだ幼なじみと高校生たちの交流を描いた『あの日見た花の名前を僕達は
まだ知らない。』なんかは、子供時代の純粋さを大人たちに思い出させるべく、作られた作品だと思うんですよね…」
「先日も、飲み屋で後輩の女子が仕事のグチを言うから、思わず『まどマギ』の自己犠牲論について、数時間説明。
翌日には、『これを観ろ』とブルーレイも貸してやりました。若いヤツは自称・アニメ好きが多いですけど、せいぜい観てても
『エヴァ』ぐらい。何もわかってないんで、俺が教えてやんなきゃという自負があるんです」(抜粋)
URLリンク(nikkan-spa.jp)