12/11/05 13:50:46.08 0
日本人は眠れないとき、睡眠薬よりも酒を飲む割合が高いとされる。しかし、現在主流となっている睡眠薬は安全性も高く、
正しい知識と医師の指導があれば、不眠の解消に大きな力となるはずだ。
ひと口に睡眠薬といっても、市販されているものと病院で処方されるものとでは、成分が違う。例えば代表的な市販睡眠薬「ドリエル」の主成分は、
風邪薬などに使われている抗ヒスタミン薬。眠気を起こす副作用を利用するもので、一過性の不眠には有効だが、慢性的に使うと耐性ができ、
かえって不眠症状がひどくなることもあるという。
「世界でも日本人ほど不眠で病院にこない国民はいません。寝酒や市販睡眠薬に頼るよりも、病院で医師の診断を受け、
症状に合った睡眠薬を処方してもらう方がずっと安全です」(久留米大学医学部精神医学講座教授・内村直尚氏)
現在、病院で処方される睡眠薬の多くは「ベンゾジアゼピン(BZD)受容体作動薬」と呼ばれるもの。
大脳辺縁系にある受容体と結合し、脳の興奮を静めることで眠りやすくする。
このタイプはさらに2つの種類に分けられる。ひとつは以前からある「BZD系」で、
睡眠鎮静作用に関わる受容体と筋弛緩や抗不安に関連する受容体の両方に結合する。
「代表格は『ハルシオン』で、たしかによく効きますが、健忘や筋弛緩などの副作用が強い。
最近では置いていないクリニックも増えてきています」(内村氏)
※週刊ポスト2012年11月9日号
URLリンク(www.news-postseven.com)
(続)