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ドイツ・エアフルト市で10月5~10日に開かれた
第23回世界料理オリンピック大会の個人部門で、ANAクラウンプラザホテル広島(広島市中区)の
レストラン「ル・プラティーヌ」の料理長、大森一憲さん(41)が金メダルを獲得した。
「まさか取れるとは思っていなかった。支えてくれた人たちに感謝したい」と、喜びを語る。
約100年の歴史がある同大会は、4年に一度開かれる世界最高峰の西洋料理競技大会。
大森さんは、オードブルやデザートなど8皿を出す「カテゴリーB」に挑戦。計78人が参加し、
著名な料理大会で入賞経験がある料理人ら審査員3人が、盛りつけや栄養バランス、消化の良さ、見栄えなどを評価、採点した。
大森さんは、全日本司厨士(しちゅうし)協会所属。出場が決まった2011年春以降、
現地で調達できる食材を考え、休みの日に本番を想定した調理練習を重ねた。「審査員は見るだけで食べない。
見栄えが重要になる」。劣化や変色を防ぐため、料理をゼリーでコーティングする作業では、
泡や不純物が入らないよう細心の注意を払い、野菜で肉に色をつけるなど美しく見せる工夫を試みた。
「日本らしさ」のアピールにも気を配った。ワサビやアラレ、黒ゴマ、そうめんなどを使って
揚げ物やソース、すしを作ったほか、料理の横に厳島神社(廿日市市)の大鳥居の模型を置いた。
「評価には直接関係ないが、大鳥居を見た審査員が日本人が作ったものと気付き、
料理の中の日本の食材を意識してくれると思った」と狙いを振り返る。
大会前から現地入りし、会場で料理の見た目を左右する照明などを事前にチェックするなど、
綿密な準備も勝因の一つだった。「自信にはなったが、まだ上には上がいる。金メダルに恥じないよう、
もっといろんな調理法を身につけたい」と精進を誓っている。
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