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>>1の続き
裁判後の記者会見で、母親は山形での長男との思い出を明かした。
山形大学のオープンキャンパスに一緒に行ったこと、寒かった受験時にホテルに泊まったこと、合格して喜んでアパートを探したこと……。
「祐映はどんなことがあっても戻ってこない。あのとき救急車が来てくれていたら、という思いで今もいます」。涙で声が詰まった。
この日の午前5時すぎ、弁護団の弁護士3人は大久保さんが住んでいたアパートの前で実際に
「104」でタクシー会社の電話番号を聞き、タクシーを呼んで病院に行ってみたという。
藤木和子弁護士は「まだ暗く、とても寒かった。苦しい状態で4階から52段の階段を一人で降り、
タクシーで病院に行くのは大変だったと思う」と話した。
弁護団長の藤木孝男弁護士は「今回の事案は消防の原理原則が守られていない初歩的な過失」と強調。
「自分の子や孫が電話して救急車が来なかったらどう思うか。それが分からない市長は、失礼だが『裸の王様』だ」と厳しく断じた。
弁護団によると、今後、裁判所に専門家によるテープの鑑定や、対応した通信員2人と
当時の通信指令課長、市川昭男市長の証人尋問を求めるという。
● 市側、緊急性なしと判断
閉廷後、山形市の代理人の水上進弁護士は報道陣の取材に応じ、
「6分間の全体のやりとりから、(大久保さんから)出動要請がなかったと通信員が判断したことに過失はない」
「『歩行』などを確認しているので緊急性がないと判断しても違法ではない」と述べ、
次に用意する答弁書で具体的に主張していくとの方針を示した。
また、救急車の不出動と大久保さんの死亡との因果関係については「出動しなかったことで病気が進んで亡くなったと
(死体検案書が)断定しているわけではない。原告側は立証するべきだ」と話した。
市川昭男市長は「ご本人様が若くして亡くなられたことにつきまして謹んでお悔やみを申し上げます。
訴訟については弁護士を通じ、市の考えを主張してまいります」との談話を発表。報道陣が求めた会見には応じなかった。(続く)