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"法案未成立で国立大が借金も"
「赤字国債発行法案」が成立しないなか、政府は9月から、国立大学への運営費交付金の支出を半分以下に減額していて、
金融機関から借り入れをしてやりくりする大学も出ています。
東京・港区にある国立大学、東京海洋大学では、大学の収入のおよそ60%にあたる55億円あまりを、
国からの運営費交付金でまかなっています。
しかし、赤字国債発行法案が成立しないなか、政府は財源が枯渇する恐れがあるとして、国立大学への運営費交付金を
半分以下に減額することを決め、東京海洋大学でもこれまで支出された運営費交付金が、およそ7億円少なくなっています。
大学では、現在、行われている研修を行う建物の改修工事や今後の研究に影響が出るおそれがあるとして、
緊急の措置として銀行から5億円を借り入れることを決めました。
大学側では、借り入れに伴いおよそ50万円の金利負担をしなければならなくなったということです。
大学院の女子学生は「研究には日々の積み重ねが大切ですが、影響が出るようなことがあっては心配です。
気兼ねなく研究できるようにお願いしたいです」と話していました。
また東京海洋大学の鶴田三郎理事は「学生への影響が出てはいけないので、最低期間、最低金額の借り入れを決めた。
法案を早く成立させてもらうとともに、利子分の負担も考慮してもらいたい」と話していました。
NHK 10月29日 17時24分
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