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★東電OL殺害、検察が「無罪」…無罪言い渡しへ
東京電力女性社員殺害事件で無期懲役となったネパール国籍の
ゴビンダ・プラサド・マイナリ被告(46)の再審第1回公判が29日、東京高裁で開かれた。
検察側は「被告以外が犯人である可能性を否定できず、被告は無罪」との意見を述べた。
公判は開始から25分で結審し、小川正持(しょうじ)裁判長は判決期日を11月7日に指定。
逮捕から15年半を経て、マイナリさんに無罪が言い渡されることになる。
戦後発生し、死刑か無期懲役の確定後に再審が開始されたのは今回の事件を含め8件あるが、
検察が再審で無罪を求めるのは、2010年に無罪が確定した「足利事件」に続き2件目。
今年6月にネパールに帰国したマイナリさんは出廷しなかった。
再審は、1審無罪に対する控訴審をやり直す形で行われ、高裁は判決で検察側の控訴を棄却する。
検察側は上告せず、「上訴権放棄」を申し立てる方針で、早期に無罪が確定する見通し。
この日の再審公判で、弁護側は、再審開始決定の根拠となった
「被害女性の体内の精液などから第三者(X)のDNA型が検出された」との鑑定結果を証拠として提出。
検察側も「女性の爪の付着物からXの型が出た」とする新たな鑑定結果を提出した。
その上で、検察側は「(有罪を求めて)控訴した段階とは証拠が変動した。
爪の鑑定結果が加わった現段階では、被告を有罪と認めることはできない」とした。ただ、Xが真犯人かどうかには言及しなかった。
これに対し、弁護側は「Xが犯人と考えるのが合理的だ」と指摘。
「早い段階で必要な証拠開示がされていれば、もっと早く無実を明らかにできた。
今、検察が無罪を主張しても責任を免れず、このような事態を招いた原因を究明することこそ、冤罪を防止することになる」と述べた。
閉廷後、東京高検は「結果として犯人として長期間拘束したことは誠に申し訳なく思っている」とのコメントを出した。
◆おことわり
ゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告は、再審公判が始まったため記事の最初のみ被告呼称とし、無罪が確実になったことから、それ以外は敬称とします。
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