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★協会けんぽ医療費が12月中旬にも枯渇 借り入れ実施方針
中小企業従業員の健康保険を運営する全国健康保険協会(協会けんぽ)が支払う医療
費が12月中旬にも枯渇する見通しであることが28日、厚生労働省の調べで分かっ
た。赤字国債を発行するための特例公債法案が成立せず政府が予算執行抑制を続け、協
会けんぽに対する補助金支出を見合わせているためだ。
野田佳彦首相が衆院解散時期の明示を拒み続け、同法案への野党の賛同が得られない
状態が続いた場合、協会けんぽは銀行から毎週300億円規模の借り入れを実施し、不
足分を補う。国民生活を「人質」に野党と対峙(たいじ)してきた民主党の政権担当能
力の欠如が露呈することになりそうだ。
医療費の枯渇時期の予想は、インフルエンザなどの感染症の流行で新たに増大する医
療費を想定していない。このため同省は「枯渇が早まることもありうる。医療費の推移
を見守りたい」(厚労省幹部)として、早ければ11月中にも枯渇する可能性もあると
みている。
病院への医療費の支払いが滞ると、医療費の3割を自己負担している協会けんぽ加入
者らが全額負担しなければならない事態に陥る可能性があることから、協会けんぽは銀
行からの借り入れ方針を決めた。補助金が滞ることが原因の借り入れは初めてで、借金
の利子は加入者が負担することになる。
(続く)
■ソース(産経新聞)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)