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★橋下と小沢の“決定的違い”
<同じバッシングでも耐える小沢>
「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長の出自に関する連載記事を打ち切った「週刊朝日」が、23日発売の最新号で見開き2ページの
「おわび」を掲載。編集長名で、10月26日号の緊急連載「ハシシタ 奴の本性」について、「同和地区を特定するなど極めて不適切な記
述を複数掲載してしまいました」と謝った。
しかし、これで「ノーサイド」かと思いきや、橋下はしつこい。22日夜も、ツイッターで朝日の対応にこんな不満をブチまけたのだ。
〈もうね、朝日新聞出版と週刊朝日は鬼畜集団ですよ〉
(中略)
ま、橋下の怒りも分からないではないが、ここまでコーフンしている様子を見ていると、ついつい比較したくなるのが、「国民の生活が第
一」の小沢一郎代表との違いだ。
小沢は自民党幹事長時代から20年以上、常に批判にさらされてきた。西松建設事件、陸山会事件では、検察リークに乗っかった大マスコミ
にあることないこと書き立てられた。名誉毀損の裁判を起こせば連戦連勝だろうが、小沢は何も文句を言わない。小沢をよく知るジャーナリスト
の渡辺乾介氏はこう言った。
「小沢氏に対する人物破壊は想像を絶するものだったし、人格攻撃は家族にまで及んだ。小沢氏も内心では腹に据えかねることもあったでしょう。
しかし、周囲が訴えるべきだと主張しても、ジッと我慢していた。ひとつには、師匠の田中角栄氏がメディアから批判されることについて、『彼ら
もそれが仕事なんだから』と常々言っていたことがある。そこへ、小沢氏の自立論や改革論がからんでくる。国民が自立し、自分で判断できるよ
うになれば、マスコミも好き放題書けなくなる。そういう国に変革していくのが自分の使命だ。マスコミと戦うのは自分ではなく、国民なのだ。
そんなことを言っていましたね」
橋下が子どもっぽく見えてくる。
(日刊ゲンダイ2012年10月23日掲載)
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