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iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた臨床応用事例が
虚偽だったことで、大新聞が自らの誤報を謝罪したのは
記憶に新しい。当事者となった読売新聞社や共同通信社が
おわびと検証記事を掲載したことで、記者の“ウラ取り”の
甘さに驚いた読者は少なくないはず。読売や共同が真っ先に
頭を下げたことで事態は沈静化に動いているように見えるが、
一連の誤報によって置き去りにされた読者の心情はどうなる
のか。他紙や週刊誌の批判記事とは別の角度で考えてみる。
■かつての大誤報
読売と共同の事例に触れる前に、10年前の事柄に触れる。
私がかつて勤務していた時事通信社が誤った情報をもとに
記事を配信し、批判の矢面に立たされたのだ。
誤報のいきさつはこうだ。
2002年9月17日、当時の小泉純一郎首相が朝鮮民主主義
人民共和国(北朝鮮)を電撃的に訪問し、同国の金正日総書記と
会談した。この中では、両国の国交正常化に向けた話し合いが
もたれたほか、北朝鮮による日本人拉致問題も議題となった。
この際、時事は同日午前の段階で拉致被害者3人が一時帰国
すると速報した。