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尼崎事件「父は凄腕手配師…」報じられない角田被告の原点
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「テレビで写っていた美代子さんの写真は40代のころ。今はあんなもんじゃないですよ。
64歳なのに、身長は170センチくらいで外国人風の筋肉太りしたような巨体。顔や手は男よりも大きい。
前歯がなくて、ブルドッグのようにたるんだ顔。目つきは鋭く、
恫喝されたら大抵の人は動けなくなるほどの迫力で、怪物のようでした」(近所の住人)
古くから住む老人男性は、父親の仕事をこう語る。
「当時の尼崎には、全国から体力自慢で素性のよくわからない荒れくれ者が集まっていた。
そんな連中を自宅に住まわせ、手なづけるのが美代子被告の父親のような親方の役目です。
普段から睨みをきかせ、圧倒的圧力で彼らを抑えこむ。もちろんいざとなったら恫喝や腕力も必要。
恐怖心を労働者に植え付け、『あの人には敵わない』と思わせないと務まらなかった」
さらに、アメとムチの使い分けが求められた。
「冷酷さも必要です。労働者が汗水流して稼いだ日給は当時3500円ほどでしたが、
そこから食事代や酒代といろんな名目で4割程度をピンハネするんですから。
しかしいっぽうでは食事を与え、ときには酒も飲ませて慰労する。
『人夫は生かさず殺さずで働かせるだけ働かせろ』というさじ加減が必要です。
今の美代子被告がしていたことはまさに父親と同じ。彼女は幼いころから父親の姿を見てきました。
そうして人心支配の英才教育を受けてきたのでしょう」(前出・古くから住む老人男性)