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・「音楽をやりたいって将来の夢も話していたのに…」。兵庫県尼崎市の連続変死事件で、同市内の民家で見つかった遺体の
3人目は、同市の仲島茉莉子さん(29)と確認された。妹の角田瑠衣被告(27)はドラム缶詰め遺体事件の角田美代子被告
(64)側に付いていた。「仲が良かった姉妹。何でこんなことになったのか……」。知人や親族は唇をかんだ。
仲島さんの親族らによると、両親は親戚だった李正則受刑者(38)=ドラム缶事件で実刑判決=を巡り、03年に
美代子被告らとトラブルになった。美代子被告とみられる女や数人の男が高松市の自宅に乗り込み、両親を殴ったり、
多額の金を要求したりした。
母親は和歌山県に逃げたが、美代子被告の関係者に見つかり、暴行されて入院したこともあった。そして、昨年に病死した。
父親も家を出て、知人らにかくまわれながら生活した。
両親が自宅から逃げた後、仲島さんの姿が消えた。一方、瑠衣被告は美代子被告から気に入られ、「後継者にする」とも
言われた。美代子被告の息子と結婚して子どもをもうけた。
知人によると、瑠衣被告は幼いころから、仲島さんのまねをしたがる「お姉ちゃん子」だった。そろばんやピアノも、仲島さんに
続いて習った。知人は「お姉ちゃんに負けじと勉強でも遊びでも頑張った。周囲がうらやむ仲が良い姉妹だった」と振り返る。
親族は「(瑠衣被告は)美代子被告にマインドコントロールされてしまった」と嘆く。
高校時代に仲島さんと同級生だったという女性(29)は「何でも相談に乗ってくれる優しい子で友達も多かった。
こんなトラブルに巻き込まれていたなんて。気付いてあげられず、申し訳ない」とうつむいた。(>>2-10につづく)
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