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★マクガバン元米上院議員 死去
今から４０年前のアメリカ大統領選挙で、ベトナム戦争に強く反対して当時のニクソン大統領に敗れた
民主党候補として知られたジョージ・マクガバン元上院議員が２１日、死去しました。
９０歳でした。
マクガバン元上院議員は、アメリカ中西部サウスダコタ州出身で、第２次世界大戦中に爆撃機のパイロットとして従軍したあと、
１９５６年に民主党の下院議員に当選し、ケネディ政権では世界各地の貧困問題を担当する大統領特別補佐官に就任しました。
その後、上院議員となり、民主党の中でもリベラル派としてベトナム戦争に強く反対し、
１９７２年の大統領選挙では、民主党の候補として当時のニクソン大統領に戦争の即時終結や軍事予算の大幅削減を訴えて挑みました。
しかし、共和党や民主党支持層の一部からも「主張が極端だ」と批判され、歴史的大敗を喫しました。
その後、上院議員を引退し、ＦＡＯ＝国連食糧農業機関のアメリカ大使として、貧困問題に取り組むなどの活動を続けました。
アメリカのメディアによりますと、マクガバン元上院議員はこのところ体調を崩し、地元サウスダコタ州で療養を続けていましたが、
２１日、家族に見守られながら９０歳で死去したということです。
“平和の闘士”
アメリカのマクガバン元上院議員の死去について、オバマ大統領は、２１日、声明を発表し、
マクガバン氏を「平和の闘士」とたたえたうえで、「彼は良心と信念を併せ持った政治家であり、彼のために祈りをささげる」と述べました。
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