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アサヒ
大屋雄裕 2012年10月20日 15:10
なにやら法政大学で学生デモがあって機動隊がキャンパスを封鎖する騒動になったとのこと。
その端緒が学内での飲酒禁止規制にあったということで、twitterなどでは
「大学になにしに来てんだ」的な反応も相次いでいるようである。
主張の是非はともあれ、つまり論点をアピールして周囲の共感・同調を誘うことには
失敗しているようであって、それは何故かというに訴求先を間違えたからであろう。
キャンパスで酒を飲む自由をもっとも重要視しているのは大学教員であるので、
一般社会や同世代学生ではなく学生運動世代とかのオヤジ教員を泣き落とす戦略のほうが
有効だったのではないだろうか。そのまま肩を抱かれて居酒屋に拉致されてしまう
可能性なしとはしないが(挨拶)。さて。
以前にも書いた通り私は橋下・大阪市長の政策・政治手法を決して高くは評価していないのだが、
しかし今回の週刊朝日の特集記事については端的にアウトであり、それを問題として
指摘する橋下氏の方が完全に正当だと言わざるを得ない。
家族・生育歴など本人の責任に帰すことのできない事情であっても、
それが本人の一定の政策・政治手法と深く関わっており、政治家としての本人の評価を
下すにあたって相当の関係性があるというような事情があれば、調査・報道とも許されるだろう。
しかし本件ではそもそもそのような論じ方をしないことを筆者本人が宣言してしまっているので―
「私はこの連載で橋下の政治手法を検証するつもりはない」―
明らかに(橋下氏曰くの)「血の論理」に立つことになっている。
これは正当化できない差別そのものであり、言論の自由を逸脱していて許容されない。
というのは、憲法に定める他の基本的人権、具体的には13条「すべて国民は、個人として尊重される。」、
14条1項「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、
政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と衝突しており、
かつそこにおいて言論が優先すべき適切な理由がまったく示されていないからである。
(続く)
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