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外国人からの献金や暴力団との交際が発覚した田中慶秋(けいしゅう)法相は18日、復興予算について審議する
参院決算委員会の閉会中審査を公務を理由に欠席した。野党からの出席要求を蹴って公務を優先した形だが、
招請を受けてもいないのに急に出向いた会合もあった。山本順三委員長(自民)は
「国会答弁回避のために欠席した。大臣の資格はない」と委員会席上、辞任を要求した。
自民党は18日午前の決算委理事会で田中法相の出席を求めたが、民主党は拒否。午後1時前から自民議員が
田中法相への質疑を予定していたが現れず、40分以上空転した。野党側は質疑を後回しにして
午後4時からの出席を求めたが、法務省から公務を理由に欠席との届けがあった。
山本委員長はやじが飛び交う中で「委員会をおとしめかねない傲慢な行為だ。国民への説明責任を果たそうともしていない」と指弾。
「(野田佳彦首相は)即刻、解任すべきだ」と述べ、決算委を所管する城島光力財務相に報告を求めた。
政府や法務省の決算委への説明では、法相は午後1時20分から東京都千代田区で開かれる全国調停委員大会
▽同3時から同大会の記念式典▽同4時から東京都港区で駐日ドイツ大使への表敬--に出向いた。
同3時の式典を除き、当日急きょ決まった日程だった。
調停委員大会を主催する日本調停協会連合会事務局は「誰も来賓を招いていなかったのに、突然
『法相が来る』と連絡があり、席にお連れした」と話した。あいさつの場面もなく「来賓席」にぽつんと座っていたという。
一方、午後1時20分の報道機関のインタビューは「国会のため」として前日にキャンセルされていた。
法相に質問する予定だった熊谷大(くまがい・ゆたか)参院議員(自民)は「国会軽視であり、国民、被災者を
ばかにしている」と批判。井上哲士(さとし)参院議員(共産)も「前代未聞だ」と述べた。
藤村修官房長官は同日夕の記者会見で「重要な公務で調整がつかず、出席できなかったと聞いている」と説明。
大場亮太郎・法務省秘書課長も「法務省は調停制度の法的基盤整備の中心的な役割を果たしてきており、
大会を優先させていただいた」とコメントした。
毎日新聞 2012年10月18日 21時15分
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