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つけ麺ってすごいと思う。ほんの10年前に関西のラーメン店でつけ麺を出す店はほとんど無かったが、今では当たり前になった。
つけ汁は濃厚な魚介豚骨から酸味のきいたあっさりタイプまでさまざま。麺も太いのや細いの、平たいのと多様で、その組み合わせは無限だ。
元々、ざるそばや釜揚げうどんなど、日本ではつけ麺タイプの食べ物は充実していた。受け入れる土壌があったところに各店が個性を競い合い、
急激に広まったのだ。長所は麺がのびにくいこと。つけ汁に浸す具合を客が調整できるのもいい。血圧がやや高めな私は、塩分を控えるため、
つゆにどっぷりとはつけない。
それにしても短い期間によくこれだけ発展したものだ。新しい味を生み出す店にも、それを受け入れる消費者にも驚かされる。
先日は、イタリア風つけ麺なるものを出す店があり、さすがにやり過ぎだろうと思ったが、割とイケた。
つけ麺を食べると、この国の人々の工夫する力と適応力に改めて感心する。
最近、近隣諸国の追い上げで元気の無さが目立つが、麺をすする度に「日本はまだまだ大丈夫」と思うのだ。【脇田顕辞】
毎日新聞 2012年10月16日 大阪夕刊
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