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・兵庫県尼崎市のドラム缶遺体事件で、主犯格とされる無職角田美代子被告(64)が暴力的言動と
甘言を巧みに使い、周辺人物を精神的に支配していく実態が明らかになっている。
被告の周辺では次々と行方不明者が浮上。民家では3人の遺体が見つかり、これらの
関係者には角田被告に服従する人物もいるとされる。県警は「マインドコントロール」の影響の有無を
慎重に調べる。
ドラム缶遺体事件で死亡した大江和子さん(当時66歳)の次女(41)(起訴)の元夫(42)(同)が、
角田被告のいとこの男(38)(死体遺棄罪などで実刑確定)の公判に検察側証人として出廷し、語った。
証言によると、元夫は大手私鉄に勤務していた2009年4月、「電車のドアに挟まった」と抗議した
角田被告に対応。話し合いにいとこの男も同席し、角田被告から「元ヤクザ。怒らせたら何するかわからん」と
脅された。ただ対応中に角田被告から「1回も時計を見なかった。感心する」とほめられ、「少し認められた
気がした」という。
徐々に家族構成なども話すようになり、半年後に「喫茶店経営が夢」と語った。角田被告から店を出さないかと
持ちかけられ、「感謝の気持ちが大きくなっていった」と振り返った。
10年4月には角田被告の勧めで退社。同年夏頃から家庭内に介入されるようになった。自分の過去の
浮気話を知った角田被告から次女と別居し尼崎市内のアパートに住むよう指示され、同年11月に離婚。
11年4月からは角田被告の指示で再び家族と同居したが、睡眠や食事、トイレは角田被告の許可が
必要で、指示を破れば、いとこの男が暴行し、公園に一日中立たされる「罰」もあった。角田被告は
指示を守らなかった家族に別の家族が暴力を振るうようにし、同年9月、一連の暴行で大江さんが
死亡した。
元夫は、いとこの男から殴られることが5回あったなどと、恐怖心を植え付けられた経緯を説明し、
「逆らえなかった」と述べた。(一部略)
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