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iPS細胞(新型万能細胞)から心筋の細胞を作り、患者に移植したと虚偽の発表をした森口尚史(ひさし)氏(48)の過去の研究について、
読売新聞は2006年2月~12年7月に計6本の記事を掲載し、このうち5本で、森口氏が詐称していた「米ハーバード大」の肩書を載せ
ていた。
読売新聞は、森口氏に関する記事の肩書や研究内容などについて、徹底的な検証作業を始めた。一方、同様に森口氏の研究に関する記事を掲載
していた他の新聞社も検証を進める。
読売新聞が掲載した6本の記事のうち、09年9月には、「肝臓のがん細胞 9割正常に戻る マウスで成功」という見出しで、「米ハーバード
大研究員(肝臓医学)」の森口氏らが、米ボストンで開かれる幹細胞シンポジウムで発表すると記した。
しかし、同大などによると、森口氏は1999年11月からの約1か月間、同大関連のマサチューセッツ総合病院に客員研究員として在籍してい
ただけで、それ以降は病院や大学と関係はなくなっている。
今年7月には、「卵巣の一部 凍結保存→4年後妊娠 米大学など成功」と報じた。この際も「ハーバード大客員講師」とするなど、計5本の記事
で同大の「研究員」「客員講師」と記したが、いずれも誤りだった。
>>2以降へ続きます。
▽読売新聞(2012年10月14日03時01分)
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