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・結婚市場は高学歴男性の一人勝ち状態。一方で苦戦する高学歴女性。結婚と学歴には、切っても切れない関係があった。
働きながら資格学校に通っている笠原清美さん(仮名、33歳)は、別れた恋人を呆れ顔で振り返る。
「中央大法学部出身の彼は、法学部以外や低レベルとみなした大学の出身者を陰でこきおろすのよ。
『あいつら頭悪い』って。逆に、国立出身の人が何気なく『私立の学校は~』と口にしたら、私大を
バカにしてると憤慨する。私は『学歴なんてどうでもいいのに』と白けちゃったな」
笠原さん自身は早稲田大法学部卒。彼の学歴コンプレックスを刺激しないように気配りする毎日だった。
現在は同じく早稲田大卒の男性と結婚を前提に同棲中の笠原さん。以前の恋人と早めに別れてよかったと言い切る。
「自分で密かに引け目を感じているだけなら受け入れられるけど、発言として外に出てくるのは結婚相手としては
耐えられない。顔色を窺って生活するのは嫌だから。自分と同じか上ぐらいの学歴の男性のほうが気楽でいいと思う」
プレジデントの独自調査でも、そんな女性の本音が浮かび上がった。独身男女2000人に対し、結婚相手に
求める学歴について「理想ライン」「妥協ライン」に分けて回答を求めた。大卒男性が女性に求める学歴(図1)は
「無名でもいいので大学卒」と明快だ。理想と妥協の間にも大差はない。
一方で、女性が男性に求める学歴(図2)はより高く、大学のレベルごとに細分化される。理想ラインでは、国立・
早慶上智クラスの女性ではなんと64%が、男性に自分と同じクラスの学歴を求めている。MARCHおよび成蹊・成城・
明学クラスの女性も過半数がMARCH以上の学歴を要求するのだ。
妥協ラインになると、女性もやや現実的になる。理想では44%もの人が国立・早慶上智を選んでいたMARCHの
女性も、そこに固執するのは2%未満。ただし、妥協できるのは日東駒専までだ。
早稲田大学で「恋愛学入門」講座を受け持つ国際教養学部の森川友義教授は、アンケート結果を以下のように分析する。
「男女の違いがくっきりと出ていますね。男性は女性の学歴をそれほど強くは気にしない。(>>2-10につづく)
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