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・ちょっと楽しみな仕事がある。週に1、2回、学生たちが編集局にやってくる。産経新聞の僚紙「SANKEI EXPRESS」
(通称EX)で掲載している「キャンパス新聞」の打ち合わせだ。
どうやって取材すればいいのか、どんなふうに原稿を書けばいいのか。あれやこれやと相談に乗り、アドバイスする。
普段、女子大生なんかと話す機会などまったくない編集局のオジサンたちに大いにうらやましがられている。
そんな学生たちが、言い訳のようによく口にする言葉がある。「ぼくたちはゆとり世代ですから…」「円周率は『3』ですよ」
「1等賞のない運動会で、手をつないでゴールしたんです」
平成14、15年度から導入された「ゆとり教育」を受けた彼らは、自分たちを“落ちこぼれ世代”だと思い込んでいるのだ。
同情を禁じ得ないところもある。ゆとり教育で学生の学力が低下したとの声が上がり、国は20年度に学習指導要領を
改定、「脱ゆとり」にかじを切った。「ゆとり教育は失敗だった」と認めたわけだ。
「僕たちは大人の実験台にされた」。彼らが怒るのも無理はない。でも、言い訳にはしてほしくないし、君たちは
落ちこぼれ世代なんかじゃない。かくいう私は、浮かれた“バブル世代”である。当時の自分に比べ、君たちは
はるかに優秀だ。
ある学生が、自民党総裁選への出馬が取り沙汰されていた元首相の安倍晋三氏にかけ合い、学生との
「居酒屋座談会」を開くことになったので掲載してほしいと言ってきた。教育基本法改正を実現し、ゆとり教育の
誤りを正した安倍氏に、彼らは大いに期待しているのだという。出馬表明前の9月上旬に行われた座談会で彼らは
鋭く切り込み、「命懸けでやる」と、出馬宣言を引き出した。
「自分たちゆとり世代が、これからの日本を担っていかないといけない」。座談会に参加した学生は、記事に
こう書いた。彼らのバイタリティーと自覚に脱帽した。
世代別に国際大会を戦うサッカーでは、弱いと「谷間世代」とけなされ、強いと「黄金世代」と褒められる。
活躍する本田圭佑選手や長友佑都選手はかつて「谷底世代」と呼ばれたこともあった。「○○世代」なんていう
レッテルに何の意味もない。(抜粋)
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