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いじめを原因とした子どもの自殺が相次ぐ中、いじめや差別意識の根底にある
「人権」について考えてもらおうと、兵庫県内で同和教育に取り組んできた
元教員らのグループが「兵庫の人権先覚者１６人」を選んだ。
ノーベル平和賞の候補になるなど世界的に知られる賀川豊彦のほかは、
あまり知られていない名前が並ぶ。選考メンバーは
「兵庫は人権先進地。埋もれた先人を再評価することで、いじめ抑止につなげたい」
と期待をかける。
県人権啓発協会の依頼を受けた元武庫川女子大教授の
上山勝さん（８０）＝神戸市東灘区＝ら１３人が２０００年、委員会を結成。
０４年に１９人を選んで冊子を作り、啓発に取り組んできたが、あまり広まらなかった。
今回は相次ぐいじめ問題を受け、新たに１６人に絞り込み、普及に力を入れる。
対象は、差別や偏見の根強い時代に、
貧困や女性差別、障害者差別、同和問題、ハンセン病、外国人問題
などに先進的に取り組んだ人々。
選考メンバーは、文献を掘り起こして関係者を訪ね歩き、
埋もれた人物像を人権啓発協会の「研究紀要」にまとめた。
上山さんは
「政府に対し日本で初めて部落解放を提起した出石出身の加藤弘之など、
全国レベルの第一人者が多い。あらためて兵庫の底力を感じた」と振り返る。
■記事：神戸新聞社 URLﾘﾝｸ(www.kobe-np.co.jp)
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