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各種の世論調査で支持率を減らすなど、橋下徹・大阪市長率いる「日本維新の会」の失速が報じられているが、
橋下氏への求心力はまだまだ高い。
橋下氏の持ち味はそのスピード。方向を誤ったと判断したときの軌道修正も早い。
世論の動きをつかむことに敏感な橋下氏が維新の危機に気づいていないはずがないが、
この人らしいアクションが出てこないのである。このところの橋下氏は全く独裁者らしくない。なぜなのか。
大阪市の職員天下りの是非を審査する人事監察委員会委員で、橋下ご意見番の1人、
評論家の屋山太郎氏は維新失速の真の原因をこう指摘する。
「橋下は戦略を間違えた。維新ブームは橋下自らが引っぱることに国民は期待したから盛り上がった。ところが、維新がとった戦略は、
橋下と松井(一郎・大阪府知事)は国政選挙に出ないかわりに、
国会議員団を橋下が市長のまま絶対的な決定権を持ってコントロールするという中途半端なやり方だった。
出てきた議員たちの顔ぶれもみすぼらしい。松野頼久は鳩山側近だったのに、離党して維新に入るなど何を考えているのかわからん。
松浪健太は無名、あとはもっと無名。総選挙では東国原英夫が目玉候補というが、東国原なんて(宮崎の)マンゴーを売っただけだろう。
※週刊ポスト2012年10月19日号
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(続)