12/10/09 00:14:42.73 0
>>1の続き
●サムスンの工場は日本人技術者だらけ!?
この点について興味深い話を聞いたことがある。
サムスンはじめ韓国企業や中国企業に、バブル崩壊以降、選択と集中の名の下に早期退職などで
放逐された日本人技術者が、多数ヘッドハンティングされ、働いていることはよく知られている。
雇用期間は2年とか4年とか比較的短期だが、年俸は1000万円、2000万円といったケースも少なくないという。
そうした1人でサムスン電子に誘われたある大手家電メーカーのOBは、韓国内の工場に行ってみて驚いたという。
そこにはかつての同僚たち、それも開発エンジニアだけでなく、生産関係の技術者までワンセットでスカウトされていたからである。
2004年に、ソニーが経済産業省等の反対を押し切り、液晶生産でサムスンと提携した結果、
ソニーの技術が大量に韓国に流出したという話も家電業界ではもっぱらである。
こうしてみると特許から、製品開発、そして製造まで、日本の技術はほぼ完璧に、韓国メーカーに流出していることがわかる。
しかしここまでは、少なくとも合法的である。実は技術流出という点では、もっとリアルでそれこそ
産業スパイ的な行為が行われた、あるいは行われているのではないかと疑う関係者も少なくない。
例えば、実際に日本国内の工作機メーカーで働く中国人技術者が、先端工作機技術の設計図をコピーして
中国に送ったとして逮捕された事件などが起きている。
そんな中で、やっぱりな、と多くの論者が注目している技術流出事件がこの4月に明らかになり、東京地裁に持ち込まれている。
新日鉄が虎の子としてきた技術のひとつに「方向性電磁鋼板」の製造技術がある。
「鉄の芸術品」とも呼ばれるこの鋼板製造技術は、アメリカで開発され、新日鉄が性能を飛躍的に高め、量産化にも成功したものだ。
以降、新日鉄はこの分野で圧倒的なシェアを占めてきた。ところがここ数年、韓国の鉄鋼大手ポスコ
(旧浦項総合製鉄)が低価格で急激に追いかけ、世界シェアは今や新日鉄30%に対し、ポスコ20%まで接近しているといわれる。
>>3へ続く