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山中らが作り上げたのは、大人の皮膚細胞に発癌遺伝子などの
4種類の遺伝子を導入するだけで、がん細胞と同じようにほぼ無限に増殖し、
神経や筋肉、骨などのあらゆる細胞に変わる胚性幹(ES)細胞(万能細胞)
に似た「人工多能性幹(iPS)細胞」である。
これまで、ES細胞は卵子や猿などの動物の胚などを利用するしか
作る方法がなかった。女性から卵子を取り出すのは危険であり、
また生命(もしくは、これから生命となる物)を扱う事に対して
倫理的にも問題があったため、研究は進まなかった。しかし、
山中らが開発したこの方法では、人間の皮膚から作られるため、
危険性や倫理的な問題などを回避する事ができ、論争に関わりなく
研究が進められる。
これらの功績により、韓国のソウル大学教授黄禹錫の論文捏造によって
一時停滞していた幹細胞研究が、一気に進むことが期待されている。