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2012年10月3日、中国江蘇省南京市の郊外で、国慶節(建国記念日)の連休中に体を
元気にしようと「鹿の生き血」を飲みに来た人たちが長い行列をつくっていた。4日付で地元の
ニュースサイト・龍虎網が伝えた。
南京市郊外の江寧区にある養鹿場はこの日、朝早くから大勢の老若男女であふれていた。
オーナーの楊(ヤン)さんは10数年前、南京市内の大企業を退職し、家財道具一式を売り払
って妻と共にこの地で鹿の飼育を始めた。「鹿茸(ろくじょう)から血、肉まで、鹿は全身が売り物
になります。牛や羊より稼げるんですよ」と楊さん。連休ともなると鹿の生き血を飲みにやってくる
人で連日にぎわうという。
午前9時(現地時間)、左手にのこぎり、右手に鹿の血と混ぜて飲むための「白酒」を持った楊さ
んが現れた。楊さんが小屋に入ると、鹿たちは何かを察したのか、何が何でもつかまるまいと逃げ回る。
楊さんはその中の1頭をめがけて吹き矢で麻酔針を吹く。麻酔を打たれた鹿はまもなく意識を失い、
その場に倒れた。
数人がかりで鹿の足を束ねると、楊さんが早速のこぎりで鹿の角を切り始めた。切り落とした角が客
に手渡されると、客は角の中の血をくいっと飲む。続いて、母鹿の頚動脈を切ると、流れ出る鮮血
をコップに注いだ。女性客が口の周りを赤く染めながら一気に飲み干す。怖がる記者に客の1人が
こう叫んだ。「何を怖がっている!鹿の血を飲むと長生きするんだ!」。(翻訳・編集/NN)
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