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自動信号機がついて間もない昭和8年に大阪の天神橋筋六丁目交差点で事件があった。
赤信号で横断する歩兵第8連隊の一等兵に曽根崎警察署の巡査が注意したところ、一等兵が
文句を云ったので巡査は天六巡査派出所へ連行した。
どちらが先に殴ったのかはっきりしないようだが派出所で殴り合いとなった。憲兵が来て一等兵を
連れて帰ったが、後日、陸軍第四師団は大阪府警察部に陳謝を要求した。
大阪府庁が「軍隊が陛下の軍隊なら、警察官も陛下の警察官である」と陳謝を拒否したことから
問題は上層部の対立へとエスカレートした。内務省と陸軍省が一歩も引かないことが昭和天皇に
まで伝わったが、総理大臣には内務大臣と陸軍大臣を統括する権限がなかったようだ。
訴訟沙汰にもなったが、昭和天皇の陸軍大臣への事件の質問により5か月後に和解が成立した。
信号機のことをゴー・ストップと言っていたので天六ゴー・ストップ事件と云われているが、これは
内閣と軍部との上部機関の問題点の予兆だったと言えるかも知れない。