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若手との飲み会に呼ばれ、時間ぎりぎりに着いたときのこと。
福井県福井市内のサービス業の60代役員が通された席は、
最後に残っていた入り口に一番近い幹事席。驚きを通り越してあきれた。
「常識外れのエピソードを挙げればきりがない」という。
顧客の案内を任せた若手社員が、到着した送迎の車に
自分からさっさと後部座席に乗り込んだことも。
大学名や筆記試験の成績で採用するのは4、5年前にやめたが、
入社式では申し合わせたように「早く一人前になりたい」と話す彼、彼女たち。
採用後の最初の教育は「しつけ」と決めた。
地元金融業の50代の人事担当も、数年前から新人の思考回路に戸惑いっぱなしだ。
「自分が若いころは成績が振るわなければ、上司にもう一回行ってこいと怒鳴られた。
夜は飲みに誘われ再び説教。それも仕事のうち」と割り切った。
細かいことは、先輩から「聞かずに盗め」と鍛えられた。
今は飲みに誘うと「仕事が終わったのに何で付き合わないといけないんですか」。
随分前から誘うのをやめた。
この数年、新入社員の1割ほどが3年以内に辞めていった。
成長より居心地を求めているようで力が抜ける。
権利は主張するのに、手取り足取り教えないと動かない。
ただ「経済が右肩上がりだった自分たちの新人時代と比べてはいけないのか」とも思う。
「携帯メールしかできない父親世代の上司に大昔の成功体験を押しつけられても、
今の時代に役立つ気がしない」。
サービス業に勤める山本源太さん(27)=福井市=は入社4年目。
「ちょい上の先輩」の仕事を手本にしたいが、採用抑制に伴う谷間で少数派だ。(>>2以降に続く)
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