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★朝日新聞 本社ビル内のカレーはもっと高かった
カツカレーが話題だ。
きっかけは自民党総裁選。ホテルニューオータニで開かれた決起集会で、安倍総裁
がテレビカメラの前でカツカレーを完食し、健康をアピールしてみせた。このカレーが
3520円(サービス料込み)もすることが分かり、ネット上には「庶民感覚がない」
「一度でいいから食べてみたい」といった書き込みが殺到している。
たしかに、3500円のカレーは高い。ワンコインが当たり前のサラリーマンなら
1週間分のランチ代が吹っ飛んでしまう計算だ。
朝日新聞も9月29日の社会面で、「安倍晋三元総理の陣営が高級ホテルで開いた
決起集会で、縁起を担ぎ、数千円はするというカツカレーを食べたことが報じられた」
と取り上げた。「カツカレーにこの金額は出せない」というツイッター上のつぶやきを
紹介するなど、高級カレーに驚いているふうの記事なのだが、「とんだ茶番です」と朝
日関係者は鼻で笑う。
「庶民目線を装っているだけ。だって、ウチのビル内のカレーはもっと高いんですから」
ホテルより高いカレーを提供しているのは、朝日新聞東京本社ビル内にあるレスト
ラン「アラスカ」だ。メニューを見ると、あった! 「極上黒毛和牛のスペシャル
ビーフカレー」が3675円。カツがのってなくて、この値段である。
アラスカは大阪朝日新聞のビル内にも出店しているが、こちらはランチメニューに
ビーフカツカレーがある。オードブルとプチサラダ、アイスクリーム、食後のコーヒー
がついて、なんと6300円。
ビル内のテナントで、社員食堂ではないとはいえ、すさまじい価格設定だ。さす
が、業界トップの給料を誇る朝日新聞社である。
普段からこんなランチ価格を見慣れていれば、論調が上から目線になるのも当然の
帰結だろう。
(日刊ゲンダイ2012年10月1日掲載)
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