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東京・六本木のクラブで、焼き肉店経営の藤本亮介さん（３１）が金属バットを持った男のグループに殺害された
事件で、警視庁捜査１課は３日までに、犯行直後にグループが逃走に使ったワゴン車を所有する都内の会社を、殺人
容疑で家宅捜索していたことが、分かった。事件発生から１カ月。同社幹部の男ら５～６人や、事件関与の可能性が
ある不良グループが事件直後にハワイなどへ出国しており、捜査１課は何らかの事情を知っているとみて捜査を進め
ている。
捜査１課によると、９月２日未明、犯人グループの男１０人前後は、藤本さんを襲撃した後、ワゴン車２台に分乗
して東京・東大和市方面へ逃走。現場近くの防犯カメラの映像などから、２台はいずれも品川ナンバーで、所有者は
都内の会社と個人だったことが判明した。車は見つかっていないが、捜査１課はこの会社を殺人容疑で家宅捜索した。
捜査関係者によると、会社関係者はワゴン車について「（事件当時は）知人に貸していた」と説明。事件直後には、
同社幹部の男ら５～６人がハワイや中国に出国していたことが確認されており、男らが何らかの事情を知っていると
みて行方を追っている。
事件は、９月２日午前３時４０分ごろ、クラブ「フラワー」の店内で発生した。店内には約３００人の客がおり、
非常口から侵入した男１０人前後が、ＶＩＰ席にいた藤本さんの頭や顔を金属バットで１～２分間無言で殴り続け、
非常口から逃走した。ワゴン車２台は、事件前から現場近くの路上に駐車しており、犯行後に男らが２台に分乗して
乗り込む姿が目撃されている。
男らが迷わずに藤本さんの席へ向かったことなどから捜査１課では、藤本さんの顔見知りによる計画的な犯行とみ
ていた。しかし、藤本さんの周辺にトラブルは見当たらなかった。
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