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★シャープの教訓―技術力だけでは勝てぬ
「世界の亀山モデル」をうたう液晶テレビで一世を風靡(ふうび)したシャープが、業績の急激な悪化に苦しんでいる。
リストラを条件に銀行団が追加融資を決め、当面の資金繰りは一息ついたが、自己資本の不足や不採算事業の整理など構造問題は残ったままだ。
再建のカギを握る台湾の鴻海(ホンハイ)グループからの出資受け入れ問題は膠着(こうちゃく)状態にあり、危機の出口は見えていない。
家電業界はどこも苦しい。戦略の柱だったテレビが経営の足を引っ張る構図も共通する。
シャープの転落ぶりには、同社固有の事情だけでなく、日本の電機産業が抱える問題も見て取れる。
シャープ危機の原因が、液晶テレビに経営資源を集中しすぎたことにあるのは明らかだ。
韓国勢とのコスト競争に勝つため、大阪・堺市の新鋭工場に約4200億円もつぎ込んだものの、リーマン・ショックに見舞われ、
地デジ移行に伴う需要もはげ落ちた。堺工場の操業を維持しようと在庫を積み上げ、その反動が巨額の赤字となって噴きだした。
経営の「選択と集中」が求められる中、液晶テレビに絞り込んだシャープは、その「一本足打法」がもろさにつながった。
一方で「選択と集中」が不徹底だったという見方もある。完成品のテレビか、液晶パネルという部品か、どちらで生きるか選択せず、
いいとこ取りを狙った結果、両方の市場で優位に立てなかったというのだ。
シャープに限らず、技術力や商品力に自信を持つ企業は往々にして販売が弱い。(>>2-3へ続く)
asahi.com 2012年10月3日(水)付
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