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(>>1のつづき)
同じことは、魅力ある観光資源を抱えながら「低迷」する栃木県や茨城県にも共通している。
そんな北関東3県に対して、ここ数年着実にランキングを上げているのが、群馬県の隣の長野県。09年には
ベスト10圏外だったが、12年は7位に入った。こちらも軽井沢町や安曇野市などの観光地が有名だが、
「ドラマや映画の舞台になる機会が増えた」ことがイメージアップにつながったようだ。
気になるのが、東日本大震災の被災地。太平洋に接する東日本6県の「魅力度」を震災前の2010年と
12年で比べたところ、福島県が33位から43位に大きく後退したほか、宮城県が13位から21位に、沿岸部の
ほか内陸部でも液状化などの深刻な影響を受けた千葉県も14位から20位に下げた。
半面、岩手県は27位から24位に3ランクアップ。茨城県は最下位から1つランクを上げた。
調査では、福島県と宮城県の「観光意欲度」が、10年よりも福島県が5.9ポイント、宮城県が6.3ポイントと
5ポイント以上低下してランクを落としたが、岩手県は11年6月に平泉・中尊寺などが世界遺産に登録
されたこともあり、その効果と震災の影響とが相殺されてランクが下がらなかった。
茨城県の「観光意欲度」も10年から継続して上昇傾向にあり、ブランド総合研究所は「観光意欲度の差が、
総合評価に表れた」とみている。
福島県は、福島第一原発の事故の影響が小さくない。福島県の「居住意欲度」は10年の28位から、
昨年は一気に最下位に転落。12年も最下位だった。
また原発の再稼働が注目されるなか、大飯原発などが立地する福井県も「居住意欲度」が10年は44位。
昨年は40位。12年は46位と振るわない。(以上)