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「人事評価はずっとBでもリストラ面談受けた」と47歳NEC社員
9月21日07時00分
提供:NEWSポストセブン
グループ全体で「1万人規模の人員削減」を掲げるNECは8月28日、
早期希望退職制度に正社員2393名が応募したことを発表した。
ところがこの日、社内は別の事件で騒然となっていた。始業前のNEC本社ビルから、
男性社員が飛び降り自殺をしたのだ。社員は39歳で希望退職の面談対象ではなかったが、
社内では様々な憶測が飛び交った。それだけ今回のリストラが苛酷だったということだ。
NECのグループ会社に勤務する47歳男性社員は、自身がリストラ対象となったことにショックを受けた。
「人事評価はずっとB(Cを平均とする5段階評価)で、人事面談でも『必要な人材だ』といわれていましたが、
4月に『プロジェクト支援センター』という新設部署に異動になりました。ちょうど特別転進支援施策
という早期退職の計画が出された時期です。
仕事内容は『忙しい仕事のヘルプを行なう』というものでしたが、人員は各部署からの寄せ集め。
もしやと思っていたら、案の定5月には以前の上司から『転進支援の説明がしたい』というメールが来ました。
一度は断わりましたが、元上司は勤務先まで出向いてアポを取りに来た。
『誰でも一回は面談を受ける権利がある』と言葉は穏やかですが拒める様子はなく、受け入れざるを得なくなりました」
彼は4回の面談を受け、辞めないという意思を貫いたが、同僚には退職を受け入れた者も多い。
社会保険労務士でリストラ事情に詳しい佐藤広一氏は、「NECに限らず、電機業界全体で、
今年は1993年以来の“新リストラ元年”です」という。
円高、中国・韓国勢の攻勢といった経営環境の悪化が直撃する電機業界では、
現在、業界全体で13万人が人員削減対象になっており(電機産業の労働者からなる電機・情報ユニオンの調査)、
かつてない規模でリストラが進行している。
(続く)
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