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★不毛の自民総裁選 伸晃 転落 安倍 浮上
ボンボン息子の自民党・石原伸晃幹事長(55)がマッ青だ。谷垣総裁を切り捨て意気揚々と総裁選に出たものの、支持がまったく広がらず、週末の各紙調査でも「3位転落」が指
摘された。代わりに浮上したのが、1年で政権を放り出した“前科”がある安倍晋三元首相(57)。なんともレベルの低い、不毛な総裁選になってきた。
(中略)
石原の失速を横目に、ガ然元気になっているのが安倍だ。17日夜、党本部で開かれた陣営の選対会議でも「すでに石原に並んだ」「一気に抜くぞ」と威勢のいい声が上がっていた。
もっとも、安倍が記者会見やニュース番組で訴えるのは、5年前の「政権投げ出し」のきっかけとなった持病の「潰瘍性大腸炎」が新薬開発で治まっているということばかり。製薬
会社からカネでももらっているのかと疑いたくなる。
さすがにここ数日は、中国との領有権問題と北朝鮮の拉致に踏み出した。尖閣周辺の日本領海に中国船が侵入したことについては、「日本の美しい海、領土が侵されようとしている。断
固として守っていく」と強調。小泉元首相の訪朝から10年となる17日には「今後も北朝鮮には圧力をかけ、問題の解決を図るべき」との持論を展開している。やる気マンマンだ。
「1回目の投票で石原さんを抜いて2位に入ろうと必死なのでしょう。2位になれば1位の石破さんと決選投票になる。決選投票は国会議員だけの投票なので、派閥を持たない石破さんは不
利。安倍さんが勝つ可能性は高い」(政治評論家・浅川博忠氏)
石原の総理・総裁は困るが、安倍の再登板なんて、国民にとって悪夢でしかない。
(日刊ゲンダイ2012年9月18日掲載)
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