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中国では毎年9月18日、反日のデモや集会が開かれてきた。昭和6(1931)年のこの日、関東軍が奉天
(現瀋陽)郊外、柳条湖付近の鉄道を爆破、これを契機に旧満州のほぼ全土を占領した。いわゆる満州事変で、
日本の「侵略」が始まった日とされているからだ。
▼事件から80年の昨年は、現場近くの「九・一八歴史博物館」前で、日の丸を焼くなどの騒ぎがあった。しかし今年の
「反日」の激しさはその比ではない。尖閣諸島をめぐるデモがピークに達した。テレビの映像ではシャツに
「9・18」と書いた若者が「島」を叫んでいた。
▼「尖閣」と「柳条湖」とが重なったことで、反日感情が増幅されているのかもしれない。だが彼らが81年前の
歴史を理解して、反日になっているとはとても思えない。真実を知らされずに踊らされていたかつての紅衛兵の姿と
ダブって見えて仕方ないのだ。
▼満州事変の前、日本は日露戦争によって、南満州鉄道とその付属地の権益を得た。当時の清国も条約でこれを認め、
日本は合法的に沿線の開発を進めた。だがそれに従って中国人の満州への移住が増え、その「反日」で日本人の安全が脅かされてくる。
▼事件を主導した元関東軍参謀の石原莞爾に言わせれば、それは「あたかも噴火山上にあるままに」放置されていた。
石原らにしてみれば、先手を打ち事態を打開しようとした。「侵略」どころか「自衛」のためだった、との理屈だって成り立つ。
▼むろん中国側が真っ向否定するのは仕方ない。問題は日本の一部の史家やマスコミ、政府までが、一方的に日本を「悪」と
決めつけてきたことだ。中国人の「反日」をあおってきたのは、中国当局ばかりでないのである。
ソース:URLリンク(sankei.jp.msn.com)