12/09/19 00:18:36.86 WthoX2760
数学の難問「ABC予想」、京大教授が解明か
URLリンク(www.nikkei.com)
現代の数学に未解明のまま残された問題のうち、「最も重要」ともいわれる整数の理論
「ABC予想」を証明する論文を、望月新一京都大教授(43)が18日までにインターネット
上で公開した。整数論の代表的難問であり、解決に約350年かかった「フェルマーの最終
定理」も、この予想を使えば一気に証明できてしまう。欧米のメディアも「驚異的な偉業に
なるだろう」と伝えている。
望月教授は取材に対し「論文はあくまでも専門家向けで、一般社会向けではない。
一部の専門家の間で、また静かな環境の下で対応することが望ましいと考えている」と
電子メールで回答した。
ABC予想は1985年に欧州の数学者らによって提唱。AとBの二つの整数とこれらを足して
できる新たな整数Cを考え、それぞれの素因数について成り立つ関係を分析した理論で、
整数の方程式の解析では「最も重要な未解決の問題」ともいわれる。
英科学誌ネイチャーによると、望月教授はまだほとんどの数学者が理解できていないような
新たな数学的手法を開発し、それを駆使して証明を展開している。そのため「論文の正しさを
判定する査読に時間がかかるだろう」という。一方で望月教授は過去に優れた実績を残して
おり、「証明は間違いないのでは」とする数学者のコメントも引用した。
望月教授が開発した手法は将来、この予想以外の整数論の問題を解く強力な道具になるとも
期待されている。
望月教授は米プリンストン大数学科を19歳で卒業、京大助手などを経て現職。2005年3月に
日本学士院の学術奨励賞を受賞した。〔共同〕