12/09/18 18:55:20.07 scXH1qhDO
>>610の続き
■7.「中国は世界一の経済大国になる」!?
「中国は10年後にはGDPで米国を抜いて、世界一の経済大国になるという予測がある。
過去10年の平均成長率(中国10.5%、米国1.7%)をそのまま延長すると、
2022年に米中のGDPは逆転するという。
しかし中国が今までと同様の経済成長を続けるには、大きな前提条件が必要となる。
まず前節で述べたように、中国はコストアップを避けるために、元安政策を続けなくてはならないが、
すでに現時点でも貿易赤字を抱える米国が痛烈に批判をしている。
あと10年も元安を続け、ドルをさらに貯め続けることができるだろうか。
また外資系企業にも、今までと同様に対中投資を続けて貰わねばならない。
そのためには低賃金を続け、また無尽蔵に労働力供給を続けなければならない。
しかし、三橋氏は中国の労働力人口が2013年にもピークを迎え、その後は減少していく点を指摘している。
人口抑制のための一人っ子政策により、中国は世界最速のペースで高齢化しているからである。
労働力供給が頭打ちになれば、かならず賃金は上昇する。
その分、低コストの貸し工場としての魅力は薄れ、
海外からの投資は減り、従来ペースの成長はできなくなる。
すなわち「貸し工場」で外資企業頼りの成長モデルでは、このままあと10年も成長が続くはずがない。