12/09/15 17:31:28.24 ox9Mf0BwP
>>846
URLリンク(togetter.com)
軍隊にとられることを避けるために、醤油を飲んで体を弱らした―など話のある都会人、特にインテリ層、
農村ではそれとは反対に「“甲種合格”って言われた時は、飛びはねたいほど面白かったス」という。
この違いはどこからきたのであろうか。頭の働きよりも肉体労働がものをいう段階の農業では、
体の丈夫な者即優れた人間であり、従って“甲種合格”といわれることは“頑健な体格”=“優秀な人物”の国家的証明とも受け取られた。
特に入隊を喜ばせたのは、官(治める者)民(治められる者)意識の強い日本で、官になろうと考えても容易には達せ得られない農民にとって、
その官以上に権力のある帝国軍人となり軍服を着用できる。これが大きな魅力ではなかったろうか。
それは除隊の際に農民兵士のほとんどが軍服を新調し、階級章(それは国家的裏付けのある権威の象徴である)を輝かして帰郷したところに現れているのではなかろうか。
しかも、その階級章が農村ではかなりものをいった。かつての貧農のオンジも、青年訓練所の指導員になり、やがて消防団の幹部、
在郷軍人会の分会長、村会議員などともなり得た。当時は軍に籍を置くことで、一百姓の身分では到底望みえない権力をふるえた。