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従来、左翼の論客(進歩的知識人)は、戦争を望んでいるのは資本家という強者であり、
弱者である労働者は、強者に騙されて、戦場に駆り出された犠牲者だという説明をしてきた。
進歩史観による戦争の説明は、例えば、以下のようなものである。
資本家は、自分たちの搾取によって国内で品物が売れなくなると、搾取を少なくするのではなく、
今度はその品物を外国に売ってもうけようとします。それは日本だけではなく、
アメリカもイギリスもフランスもドイツも、資本主義国はみんなそうです。
そうなると、品物を売る場所をどちらがとるかということで争いになります。
そこで問題は、戦争をやるとなると武器を持って戦場に行くのはだれかということです。
その場合、大きな資本家が自分で武器をかついで戦争をしに行くでしょうか。そんなことはありません。
資本家階級から搾取され、抑圧されて、貧乏になっている労働者や農民やその他の勤労人民を
「国のため」とあざむいて、戦争へ行かせるのです。
[福田正義(1983)第二次大戦の真実は何か]
私は、小学生の時以来、日教組の教師から、こうした類の説明を聞かされてきた。
しかし、実際には、貧乏な勤労人民ほど、デフレで失業が増えると、戦争を熱望する。
「右翼は、低学歴で頭が悪いから、権威に盲従し、自分たちにとって不利益になる権威の発動、
すなわち戦争を支持する」というのが、権威主義的パーソナリティー論に影響された進歩的知識人たちの
低学歴右翼に対する認識であるが、プロレタリア型右翼は、彼らが考えているような馬鹿ではない。
下層階級の右翼には、戦争になれば、自国が勝とうが負けようが、自分たちの利益になるという
したたかな計算があるのであって、戦争に負ければ、多くの既得権益を失うリスクを抱える
特権階級よりも、戦争から利益を受けやすいのである。