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・「天才!志村どうぶつ園」に出演している人気チンパンジーの「パンくん」が動物園の
スタッフに噛み付き、けがを負わせた。
パンくんを飼育している動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」(熊本県)によると、パンくんは9月6日、
「みやざわ劇場ショー」に出演した。ショーが終わった15時55分頃、トレーナーの宮沢厚さんと
手をつないで舞台裏に戻ろうとしたが、手が離れてしまい、舞台袖で待機していた女性スタッフを
襲ってしまった。このスタッフを含め周囲にいた人たちがパンくんを刺激するような行動をしたなどの
事実はなく、「本当に突然の出来事」だったという。
ドクターヘリで熊本市内の病院に搬送されたスタッフは、額、腰、耳の後ろ、足首の4か所に切り傷を
負っており、縫合手術を行った。2週間ほどで退院できる見込みとのことだ。
スタッフは福岡市の動物専門学校から研修に来ていたという。
パンくんに何らかの処分を下すことは「全く考えていない」とのことだが、他の動物が出演するショーに切り替えるという。
ただ、今後も「チンパンジー学習の森」という屋外施設で、普段のパンくんの姿は見られるそうだ。
パンくんはなぜ人を襲ってしまったのだろうか。「日本モンキーセンター」の加藤章園長に話を聞いてみた。
野生のチンパンジーは政令で猛獣として指定されるほど凶暴で、6~7歳を超えるとなかなか感情を
保てなくなるという。海外のチンパンジー調教師は「ナインフィンガー」と呼ばれているが、これは「指が
全部そろっている調教師はまれ」という意味だそうで、それだけチンパンジーを扱うのは危険ということなのだ。
チンパンジーは自分より強い相手か弱い相手かを判断して行動するので、今回噛み付いたスタッフを
下に見たのだろうとのことだ。チンパンジーの扱いに慣れていない研修生をパンくんと同じ土俵に上げるべき
ではなかった、と言っていた。
パンくんはすでに10歳で、阿蘇カドリー・ドミニオンの施設では扱うのは困難だったろう、もっと
早く引退するべきだったと話していた。
「志村どうぶつ園」のレギュラーはどうなるのだろうか。日本テレビに問い合わせたが、担当が
いないということで確認できなかった。(抜粋)
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