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民主党代表選で、野田佳彦首相の対抗馬として細野豪志環境相が急浮上した背景には「野田政権では
次期衆院選で勝てない」との同党議員の強い懸念がある。当初、野田首相の再選は確実とみられていたが、
細野氏が出馬すれば、流れは変わり、激戦になるとの見方が強く、首相陣営は危機感を募らせている。
細野氏は6日午後、民主党の小川淳也衆院議員ら有志議員から出馬を要請されると、公務に全力を
尽くす立場を強調しつつも、「民主党が今苦しい立場にあることも自覚している」と述べ、要請を熟慮
する考えを示した。
8月末に輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行、細野氏らが集まった会合では、「首相が再選すれば、
民主党は次期衆院選で壊滅状態になる」との発言が出た。低支持率にあえぐ野田政権で落選を懸念する
民主党議員は「首相交代直後なら、ご祝儀相場で支持率もアップする」と、41歳の細野氏の首相就任を
期待。その場合、「10月に入ったらすぐに臨時国会を召集しての解散もあり得る」(参院幹部)との
見方も出ている。
これに対し、首相サイドは「世論調査の数字次第では一挙になだれを打って細野氏支持が広がる可能性
がある」(周辺)と警戒感を強めている。首相に近い議員からは「首相と細野氏の一騎打ちになると
相当厳しい」と弱気な声も出ている。
だが、細野氏が首相になれば鳩山由紀夫元首相から数えて4人目となり、民主党が安倍晋三元首相以降の
自民党政権に向けていた「政権たらい回し」批判は、ブーメランのように返ってくる。自民党の町村信孝
元官房長官は同日の町村派の会合で「どんなに細野氏がハンサムで頭が良くても、4人目というだけで、
あまり評価されないのではないか」とけん制した。
一方、代表選で現職の閣僚が首相に戦いを挑むことを問題視する声は民主党執行部内からも出ている。
同党の城島光力国対委員長は6日、記者団に「閣僚を辞めることが慣例」と指摘。細野氏が出馬を決断する
場合は、閣僚を辞任して「けじめ」を付けるよう求めた。
▽時事ドットコム
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