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まだ飼い犬の放し飼いが許されていた時代(古いね)は、犬との共生法を学ばなければならなかった。咬まれぬためには
どうすればいいのか?そこで得たことが外交の心得にも通じることにはたと気付いた
▼「飼い犬に手を咬まれる」というのはよっぽどのことで、犬ほど主人に忠実な動物はあるまい。しかし他人に対しては別で、
誰彼なく咬みつく〝要注意犬物〟がいたものだ。こんな犬は飼い主が繋いでいてほしいものだが、当時は〝犬害〟などに
大方が鈍感だったから、悲劇は日常茶飯事だった
▼犬というのは相手が弱いと見ると襲いかかってくる動物である。だから吠えられても、威嚇されてもひるんではならない。
後ろを見せたものならまずはガブリとやられる。そんな〝常習犯〟に見つかり、遠くから猛然と駆け寄ってくる姿に
驚いて逃げたが、逃げおおせられないと判断し、思わず防御姿勢に転じた途端、相手の方が驚いて逃げ出した
▼逃げずに向き合うことが身を護ることだとこの時に知り、以後これが〝対犬対応術〟となった。襲ってくる相手はにらみつけ、
警戒している犬には相手目線で手を差し出す。これが〝対犬外交〟の秘訣であった
▼実際の外交も同様で、恫喝に屈してはならないのである。まして逃げるなど致命傷を負うことになりかねない。
相手が勢いよく向かってきてもたじろがず、すくっと身構え「さあいつでも来い」とにらみ付ければいいのだ。
そういえば、相手が強いと知ると尻尾を巻いて恭順の意を示すのが負け犬の常だった。
ソース:東海新報9月5日
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