12/08/31 14:17:22.57 0
・歴史学者の内藤正中・名誉教授は、島根県との縁が深い人物だ。島根県といえば、独島(日本名:竹島)を
「県の区域に属する」と主張し「竹島の日」を制定した県だ。同じく歴史学者だった内藤教授の父親は
この地で生まれ、内藤教授もまた、同県の地域経済史の研究に打ち込み、国立島根大学の教授を務めた。
同大は業績を認め、名誉教授の称号を授与した。そんな内藤教授が故郷に背を向けるというのは、人間的に
容易なことではなかったはずだ。しかし内藤教授は、独島についての研究を始めて以来「独島は日本の
領土ではない」という主張を曲げていない。
2008年に記者と会った内藤教授は「独島に関する史料を研究し『これ(日本の主張)は事実ではない』と
確信した」と話した。だが、学問の世界には常に「曲学阿世(きょくがくあせい、学問の真理に背いて時代の
好みにおもねり、世間に気に入られるような説を唱える)」の誘惑が付きまとう。官学(政府が認めた学問)の
伝統が根強い日本では、学界が先頭に立ち、権力の罪悪を美化してきた前歴がある。内藤教授と同じ史料を
研究しながらも「竹島は日本の領土」と結論付けた元外務官僚の川上健三氏の研究は、そのような時代の
産物といえる。
京都大大学院で経済史を専攻した内藤教授は「京大出身なので、権力に素直に従うことはしない」と語った。
京都大は名門国立大学だが、権力に従順なエリートを養成する東京大とは異なり、時の流れに抵抗する
学風を守ってきた。そのため、批判的な人文科学の力が強く、また東京大よりも多くのノーベル賞受賞者を
輩出した。(>>2-10につづく)
URLリンク(news.livedoor.com)
※画像:URLリンク(image.news.livedoor.com)
※前:スレリンク(newsplus板)