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日本と韓国の両政府は、1台のトラックに両国のナンバープレートを取り付け、
公道を相互に乗り入れできるようにすることで合意した。
11月から実証実験を始める。第1弾は、日産自動車九州(福岡県)と、提携先の
韓国・ルノーサムスン自動車(釜山(プサン))の両工場を往復する貨物便で、集荷した自動車部品を相手国に運ぶ計画だ。
貨物船のコンテナに荷物を積み替える作業が不要になるため、作業速度が上がり、
経費削減にもつながる。海外では、ダブルナンバー制度は、中国と香港の間などで導入されているが、事例は少ないという。
実験では、例えば、福岡県の工場からダブルナンバーのトラックで積み荷を下関港(山口県)まで運び、
トラックごと貨物フェリーで釜山港まで移動させる。釜山港に到着後は、韓国の公道を走ってルノーサムスンの工場まで届ける。
韓国から日本向けは主に商用車用の部品を、日本から韓国向けは乗用車用の高機能部品を
それぞれ輸出する計画だ。日産の最新型商用車は約4割の部品が韓国製。2014年には
ルノーサムスンに日産ブランドの新車生産を委託する方針だ。ただ、領土問題を巡って
日韓関係が悪化しており、実施を不安視する声もある。
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