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東日本大震災で町職員ら42人が犠牲となり、10月末までに解体される見通しとなっている
宮城県南三陸町の防災対策庁舎について、町民有志6人が「防災庁舎を保存する会」を
結成し22日、保存を求める2078人分の署名付きの陳情書を、佐藤仁町長に提出した。
これを受け佐藤町長は、保存するかどうか再検討する考えを示した。
陳情書では、「大惨事の爪痕を後世に語り継ぐ学びの場とし、シンボルとして残したい」
などとして、同庁舎の保存を求めている。有志6人は震災前から交流のある神戸市長田区の
大正筋商店街振興組合などに協力を求め、南三陸町民740人に加え、兵庫県など県外在住者からも
署名を集めた。
署名を集めた有志のひとりで震災の「語り部ガイド」を務める佐藤かつよさん(68)は
「情報発信をしなければ、多くの人に知ってもらえない」と語り、今後も署名活動を
続けていくとした。
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