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【台北時事】沖縄県の尖閣諸島をめぐる問題で、中国とともに領有権を主張する台湾の馬英九政権が、
重要な関係国である日本と中国の板挟みになり、対応に苦慮している。両国との関係を悪化させたくない上、
対応を間違えれば、中国と「共闘」しているとの印象を国際社会に与えかねないほか、台湾内部からは「弱腰」と
批判される恐れもある。このため、馬政権は今後も神経質な対応を強いられることになりそうだ。
台湾外交部(外務省)は17日夜、同諸島の魚釣島に不法上陸した香港の活動家ら14人が強制送還されたのを
受けて声明を出し、日本側の措置について「地域の安定と平和を増進するために有益だ」と評価。同時に
「尖閣は日本に乗っ取られた」との表現を初めて使って、日本側を強くけん制してみせた。
楊進添外交部長(外相)は16日以降、交流協会台北事務所(大使館に相当)の樽井澄夫代表(大使に相当)や
中津川博郷衆院議員ら日本の関係者と相次ぎ会い、台湾の尖閣に対する立場を説明。領有権を改めて主張しながらも、
中国とは共同歩調をとらないことを繰り返し強調し、日本側の懸念払拭(ふっしょく)に努めた。
一方で、馬政権は、尖閣に向かう香港の抗議船に水や食料を提供したほか、逮捕された活動家らの即時釈放を
日本側に求めるなど、尖閣の中国領有を訴える活動家に対して一定の配慮も見せた。
馬政権には、日中間の争いに注目が集中し、台湾が蚊帳の外に置かれている状況への焦燥感もある。ただ、
台湾自体も主権問題を抱えており、打つ手は限られているのが現状だ。
(2012/08/18-18:03)
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