12/08/18 10:03:42.32 0
★柔道男子 金ゼロの陰にプーチン
「国際社会での日本の影響力は以前ほどではない」
竹島に上陸した韓国の李明博大統領は言いたい放題を続けているが、この発言は
「その通り」だ。
日本の存在感の低下は、外交に限らない。スポーツでも同様だ。ロンドン五輪で男
子柔道の金メダルは「ゼロ」だった。審判委員(ジュリー)制度導入など度重なるルー
ル改正に原因があるといわれるが、これにも日本の政治力のなさが関係している。ジュ
ネーブ在住の国際政治学者、安井裕司氏はこう言う。
「ルール変更が日本選手にどの程度マイナスになったのかは、素人の私は判断できま
せんが、問題なのは、ルール改正の中身より、ルール改正そのものに日本の意思が反映
されていなかったことです」
いまやJUDOになった柔道は、国際柔道連盟(IFJ)に200カ国が加盟。名
誉会長はロシアのプーチン大統領だ。会長のオーストリアのビゼール氏は、元ヨーロッ
パ柔道連盟会長だ。日本はといえば、07年にロス五輪・金メダリストの山下泰裕が理
事選で敗れて以来、IFJで議決権を持つ理事がいない。つまり、柔道のルールはヨー
ロッパの都合で変えられ、日本は口を挟めなかったのである。
「ルールに文句を言う前に、ルール作りの当事者にならなければならないのです。こ
れは国際条約などでも同じです。ところが日本は、国際的なルール作りの当事者になろ
うという意思が希薄です。どうも日本人はルールを自分たちで作るのではなく、上から
来るものという意識が染み付いているように見える。護憲や平和は悪いことではありま
せんが、日本国憲法だって、日本人が作ったものではありませんからね。ルールは人為
的なもの。ルールを作っていく国が強い力を持ち、リーダーになっていくのです」(安
井氏)
柔道の金ゼロは、そういう意味でも「残念」で済む話ではない。
(日刊ゲンダイ2012年8月15日掲載)
URLリンク(news.infoseek.co.jp)